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※この記事は発達障害当事者の個人的な見解です。すべての人に当てはまるものではありません。

ついにコロナワクチンの5才以上の接種券が届きました。発達障害のある子どもの場合、どんな反応があるのか?不安に思っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、発達障害当事者である筆者のコロナワクチン副反応体験をふまえ、発達障害のあるお子さんの副反応対策や対応例について書いていきます。

発達障害・コロナワクチン副反応

コロナワクチン副反応イメージ

筆者が接種したワクチンはファイザー製でしたが、副反応は一般的な副反応と同じものでした。筆者の場合は、注射した部分の痛み、倦怠感、筋肉や関節の痛み、といった症状です。特に強く出たのは倦怠感で接種の翌日をピークに、3日程で回復しました。

しかし、副反応とは別に体に変化を感じたのは、感覚過敏を通常より強く感じたという点です。

筆者は聴覚過敏や触覚過敏を他の特性より強く感じており、日常生活に支障が出ることもあります。普段の聴覚過敏の対応は、ノイズキャンセリング付きデジタル耳栓などの使用です。

コロナワクチン接種後に感じた聴覚過敏はとても強く、子どもたちの声や生活音などを大変苦痛に感じ平常心を保つことが難しいほどでした。普段はデジタル耳栓でしのいだりするのですが、触覚過敏も強く出たため耳栓をつけることができず、とにかく耳を手で塞いだり、静かな部屋に移動するなどして対応しました。また、触覚過敏が強く出たことによって普段着ている服ですら苦痛に感じ、肌触りが良くサイズの大きいパジャマなどを着て過ごしました。

感覚過敏は体調の悪い日などは強く出る傾向があるのですが、インフルエンザのワクチン接種などで強く出たということはありませんでした。これまで感覚過敏を強く感じ、対応に苦労したのは第一子出産後でしたが、今回感じた感覚過敏の強さはその時を少し上回っていました。

一回目接種より二回目接種後の方が感覚過敏は強くでたように思います。

まとめ
・副反応は一般的な反応と同じ
・感覚過敏などが強く感じられる
・二回目接種後の方が強く出る
※あくまでも個人的な見解です。

発達障害の子ども・コロナワクチン副反応

筆者は医療従事者ではないため、副反応についての詳しい内容は接種券に同封されているお知らせや厚生労働省のHPなどをご覧ください。

Q 小児(5~11歳)の接種にはどのような副反応がありますか。

A 12歳以上の方と同様、接種部位の痛みや倦怠感、頭痛、発熱等、様々な症状が確認されていますが、殆どが軽度又は中等度であり回復していること、現時点で得られている情報からは、安全性に重大な懸念は認められていないと判断されています。

厚生労働省 新型コロナワクチンについて 新型コロナワクチンQ&A より

発達障害の子どものための対応

最初に書いたように、副反応は一般的なものと変わらないと思われますが、しかし、発達障害の特性が強く出る可能性はあるのではないでしょうか。特性が強く出た場合を考慮し準備をしておくことをおすすめします。

では、どのような対応を準備しておくのか。その具体的な方法をご紹介します。

 発達障害のお子さんの共通対応 

  • 副反応以外にも特性が強くでるかもしれないことを伝えておく
  • つらい時は我慢しなくてもいいと伝えておく
  • 特性の対応をお子さんと話し合って決めておく
  • 言葉だけで伝わりにくい時は、写真やイラストを使って伝える
  • 特性が強く出る可能性を周囲のサポーター(学校の先生など)にも伝えておく

見通しをもっておくことで不安が軽減され、パニックなどを起こしにくくなります。
対応策があることを伝えておけば、安心感につながりますよ。写真やイラストなどを使ってわかりやすく伝えてあげてください。

 聴覚過敏の対応 

  • ヘッドフォン等をすぐに身に着けられる状態にしておく
  • 可能な限り静かな環境で過ごせるようにしておく
  • リソーススペースなど、退避できる場所を作っておく

 触覚過敏の対応 

  • 本人の安心する感触のものを準備しておく
  • 服のサイズをいつもより大きいものを準備しておく
  • 可能であれば本人の希望する状態で過ごさせる

 嗅覚過敏の対応 

  • マスクなどを予備も含めて準備する
  • 本人の好きな香りを準備しておく
  • 苦手な匂いのする場所を避ける

 視覚過敏の対応 

  • サングラスなどを準備しておく
  • 外出を避けられるように予定を調整しておく
  • 光を避けられる環境を作っておく

 味覚過敏の対応 

  • 本人が食べられるものを多めに準備しておく
  • 複数の食感の混ざった料理を避ける
  • 常温か冷たい食べ物を準備しておく

 ADHD傾向お子さんの対応 

注意力や集中力が落ちる可能性があるので、怪我や事故に注意しましょう。可能であれば周囲の人に協力してもらいましょう。

  • 持ち物チェックリストなどを準備しておく
  • 肌の露出を減らした服を着る
  • 外出の予定をいれない

普段の生活での発達障害の子どもへの具体的な支援方法を学びたい方はこちらをご覧ください。

まとめ

あくまで、当事者である筆者の経験をベースに書いています。科学的な根拠があるわけではなく、またすべての発達障害の方に当てはまるというものでもありません。

実際、筆者の家族はADHDですが、コロナワクチン接種後に特に変化はありませんでした。特性が強く出る方が少ないのかもしれません。

しかし、もしお子さんがワクチン接種後に何かしらの反応が出た場合、つらい思いをするのはお子さん自身です。ほんの少しでも苦痛を和らげる対策をしておくことは、無駄なことではないのではないでしょうか?

今回ご紹介した対応例を参考程度にして、お子さんの特性や性格、環境などを考慮し、お子さんに合った方法をぜひ見つけてくださいね。

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