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この記事では、学習障害のひとつの読字障害のある方でも見やすいラベルの作り方をご紹介しています。

ファイルや収納BOXにラベルがついてても、文字を読むのが苦手だと頑張って読まなきゃいけないから大変…

文字だけのラベルだと大変ですよね。文字だけのラベルからシンボルやイラストなどの情報を加えたものに変えてみてはどうでしょうか?
「読み」に困難がある方が使いやすいラベリングのコツや作り方をご紹介しますね。

あかり
あかり

読字障害とは?

読字障害は学習障害のひとつです。学習障害(LD)とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のひとつで、読字障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)の3タイプがあります。

人によって症状の表れ方が異なったり、気づかれにくいことも多く診断が難しい障害でもあり、学習障害は何らかの脳機能の障害が想定されていますが、原因は特定されていません。

 読字障害 (ディスレクシア) 

読む能力に困難がある読字障害は、学習障害と診断された人の中で一番多く見られる症状です。文字の見え方に特徴があり、文字がぼやける、黒いかたまりになっている、逆さまに見える、など違った見え方になってしまい、認知の仕方が異なります。

 書字障害 (ディスグラフィア) 

書く能力に困難がある学習障害を書字障害といいます。文字が読めるのにもかかわらず書けない場合も書字障害に分類されます。
文字が鏡文字になってしまったり、文字の形や大きさがバラバラになってしまったり、文字を書くという動作が苦手です。

 算数障害 (ディスカリキュリア) 

計算や推論が苦手な学習障害を算数障害といいます。数字そのものの概念、規則性、図形を認識するのが苦手です。

まずはフォントを変えてみる

読字障害がある方などは、明朝体のようなフォントは細い部分が途切れて見えてしまい、特に読みづらいといったことがあります。また、視覚過敏のある方にとって「はらい」や「はね」の部分が刺激になってしまうことがあります。

そのような場合は、フォントを明朝体からゴシック体などへ変更するだけで読みやすくなりますよ。変更が可能なものは、ゴシック体のように文字の太さが均一なフォントに変更してみることをおすすめします。

さらに、多様な人々が利用しやすいという「ユニバーサルデザイン」のコンセプトに基づいたフォント、『ユニバーサルフォント』を利用することも有効です。WindowsでしたらOSの最新版をインストールすると自動的にユニバーサルフォントがインストールされるようです。お手持ちのパソコンで『UD』と表記のあるフォントを探してみてくださいね。

その他に、丸ゴシック体を使用するのもおすすめです。はね、はらいの刺激が少なく、太さが均一なので様々な方が読みやすいフォントです。

まずは一番手軽な方法として、フォントを変更してみてはいかがでしょうか。

字間・行間をあける

字間が詰まりすぎていると読みづらいだけでなく、読み飛ばしも多くなってしまいます。字間は程よくあけると情報をキャッチしやすくなります。また、改行がある場合は行間にも注意しましょう。

大きめの文字、短い言葉で書く

できるだけ大きい字や短い言葉で書くようにしましょう。特にお子さんが使う場合は、普段使っている言葉や呼び方で書くとわかりやすくなります。

例 : 持ち物→もっていくもの

シンボルやイラストを加える

フォントを変更しても、「読み」の苦手さがなくなるわけではありません。できれば、あまり負担をかけないもの用意してあげたいので、「読み」を助けるシンボルやイラストを加えてみてはいかがでしょうか。

我が家の収納は文字+シンボルで学習障害のある家族にもわかりやすいラベリングがされています。

我が家の収納は 文字+シンボル で「読み」に困難があってもわかりやすいラベリングがされています。

そもそも、ファイルや収納BOXにつけるラベルは、使う人が使いやすくなるように中にものを解りやすく表示するためのものです。複数人で使う場合は使う人の特性などを考慮したラベリングを行うと良いでしょう。

文字に理解を助けるものをプラスするだけで、使いやすいものになりますよ。

使う人が大人か子どもかで工夫する点が少し違いますので、下の方法をヒントにそれぞれに合った方法を見つけてくださいね。

 大人の場合 

●シンボル・アイコンといったシンプルな絵をプラスする

シンボルやアイコンといった単純化された絵は、単色で表現でき刺激も少なめです。文字にプラスするとわかりやすいラベルになります。

 

 子どもの場合 

●イラストや写真といったわかりやすいものをプラスする

お子さんが小さい場合など、単純化されたアイコンやシンボルでは伝わりにくいときは、イラストや写真といったより詳細な情報を含むものを使ってみましょう。

普段の生活での発達障害の子どもへの具体的な支援方法を学びたい方はこちらをご覧ください。

まとめ

すべての発達障害の方に有効というものではありませんが、少しの工夫で日常の大変さは減らすことができます。

大人の方だけが使う場合は、まずはフォントの変更から試してみてはいかがでしょうか?

お子さんの物のラベリングをする際は、お子さんの発達段階や特性を考慮しつつ、文字や色、イラストや写真といったものを使ってみましょう。

発達障害の特性は出方はそれぞれ違うことがほとんどです。様々な組み合わせの中からぴったり合う支援方法を見つけてみてくださいね。

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